マンションを購入する際に、モデルルームでは何を見ておくべきか知りたい人もいるでしょう。モデルルーム見学では、マンションの間取りや構造はもちろん周辺環境についても確認するのが重要です。
この記事では、モデルルーム見学で確認すべきポイントについて解説をします。マンションの購入を検討している人は、ぜひこの記事を参考にモデルルーム見学に足を運んでみてください。
マンションに関する3つのチェックポイント
マンションで快適に暮らしていくためには、部屋の間取りだけでなく建物の安全性や設備も重要です。また、モデルルームで公開されている間取りに入居できるとは限りません。
間取りのバリエーションやオプションの有無についてもしっかりと確認をしましょう。
マンションの概要について
マンションの構造や防犯体制、共用部分については、暮らしてからでは改善できない場合がほとんどです。近隣住民との万が一のトラブルを避けるためにも、見学の際にしっかりと確認をしておきましょう。
マンションの構造で確認すべきポイントは、天井や床の構造、耐震性能についてです。構造によっては音が響きやすく騒音トラブルに発展しやすい可能性もあります。音の響き方やトラブルの有無についても質問すると良いでしょう。
また、共用設備は、管理の仕方や使用上のルールなどを聞いておくとトラブルを防ぎやすい傾向にあります。加えて、管理人の勤務形態や防犯設備についても確認しておくと、万が一のトラブルの際にも安心です。
間取りのプランについて
多くのマンションは、モデルルームで公開されている間取り以外にも複数のプランがあります。広さや方角、価格、部屋のレイアウトなどが異なるため、ほかの間取りについても確認をするのが重要です。
公開している間取り以外の部屋は見学できない場合が多いですが、モデルルームとの違いを確かめておきましょう。また、プランによる価格の違いだけでなく、間取りを変更するには、費用がかかる可能性もあります。
オプション仕様の有無について
モデルルームで使用されている設備や内装は必ずしも標準仕様とは限りません。グレードの高いオプションが使われている場合も多いため、オプション仕様の有無は必ず確認しましょう。
モデルルームは、購買意欲を引き出すことを目的に、オプションが豊富に使われている傾向にあります。そのため、気になる設備や壁材などがあれば、細かく質問するのがおすすめです。
間取りに関するチェックポイント
ここでは、間取りに関するチェックポイントについて解説をします。
見学の際に、図面を見られる場合は、図面と比較するのもおすすめです。実際の生活を想定しながら一つひとつ確認していきましょう。
玄関
玄関の床と廊下の段差が高すぎる場合、転倒のリスクが上がる恐れがあります。一方で、低すぎる段差も使用しにくい可能性があるため、程よい高さであるか確かめましょう。
また、玄関の広さや収納が十分にあるのかも重要です。家族の人数に応じて、必要な広さが確保されているかを確認する必要があります。
廊下
子どもがいる場合、各部屋のドアの取手の位置の確認が欠かせません。位置によっては、廊下を子どもが走った際に、怪我をする可能性があります。
また、車いすを利用している人がいる場合は、廊下の幅も重要です。車いすで通れるだけでなく、各部屋に問題なく移動できる幅であるのかを確認しましょう。
寝室
インターネットやテレビなどを利用するためのマルチメディアコンセントの有無や位置を確かめましょう。また、ベッドを置く場所に干渉しない位置であることも重要です。
加えて、窓の向きや遮音性も確認する必要があります。
収納
収納の広さや位置、数が十分であるかを確認します。棚が稼働できるのかや扉の開口部の広さなどが想定する荷物に適しているかを確かめるのが重要です。
とくに、スキー用品やゴルフ用品などの大きな荷物がある人は、収納場所をあらかじめ考えておくと良いでしょう。
水回り
お風呂やトイレ、洗面所の広さと使いやすさ、収納量について確認します。キッチンは、それに加えて、動きやすさも重要です。
冷蔵庫の置き場とシンクやコンロなどの位置がストレスなく移動できるかを確認しましょう。また、シンクの高さや収納の機能性も欠かせないポイントです。
リビング・ダイニング
ドアから居室をみた時の雰囲気や家具の配置、サイズ感に問題ないか確かめましょう。マルチメディアコンセントの位置によってテレビやソファーなどの配置も変化します。
使用したい家具や家電の配置を考えながら見学すると良いでしょう。また、床暖房がある場合は、使用されている面積の確認もおすすめです。
バルコニー
隣の家との距離感や眺望などを確かめます。洗濯物をバルコニーに干す場合は、物干しの位置や幅なども重要です。
また、子どもがいる家庭は、バルコニーの高さも欠かせないポイントです。子どもの転落を防げる高さであるかしっかりと確認しておきましょう。
周辺環境の3つのチェックポイント
ここでは、周辺環境に関するチェックポイントについて解説をします。
マンションでの快適な暮らしをするためには、周辺環境の確認も重要です。交通機関へのアクセスがしにくいと、通勤や通学にも支障が出てしまいます。
また、スーパーや病院、商業施設などが充実していれば、暮らしやすい場所といえるでしょう。加えて、自治体の災害対策やハザードマップなども確認しておくと安心です。
アクセスについて
マンションから駅やバス停までの距離、通勤・通学ルートを確認する必要があります。図面上の情報と実際に歩いた時の時間が、異なる場合も少なくありません。
実際に歩いて道路の起伏や交通量などを加味したうえで、所要時間を確かめましょう。可能であれば、事前に通勤時間帯と帰宅時間帯に歩いてみるのがおすすめです。
また、通勤や通学のしやすさも重要なポイントといえます。とくに、小さい子どもがいる場合、通学の際に危険な箇所はないか、距離は遠すぎないか実際に見ておくのが重要です。
生活環境について
スーパーや病院、商業施設などが近くにあると暮らしやすいといえるでしょう。近くにどのような施設があるのかは、モデルルームを見学する際にスタッフに確認することも可能です。
とくに、病院やスーパーは生活に欠かせない施設であるため、実際に足を運んでみるのをおすすめします。また、マンション周辺の治安について確認するのも重要です。繁華街の有無や町並みの清潔感などをみて周辺の治安状況を確かめておきましょう。
災害対策について
マンション周辺のハザードマップを利用して、想定される災害の有無や被害規模などを確認するのが重要です。
昨今は、自然災害が多発しているため、水害や地震に対する対策が欠かせません。あまりにも災害のリスクが高いエリアであれば、購入を避けるのもおすすめです。
モデルルームを見学する際に、マンションが建設される前の土地の状況を確認するのも良いでしょう。田んぼや埋立地などであった場合は地盤沈下のリスクがあります。マンションを建設した際の対策や構造などを細かく聞いておくと安心です。
まとめ
モデルルームを見学する際は、間取りだけでなく、マンションの構造や周辺環境も確認するのが重要です。マンションの構造や共用設備によっては、近隣住民とのトラブルの原因にもなるため、トラブルの有無なども聞いておくと良いでしょう。
また、モデルルームで公開している間取り以外のプランがある場合も多くあります。部屋のレイアウトや広さ、価格の違いなどを比較したうえで、自分にあった一室を探すのがおすすめです。
しかし、周辺環境に不満がある場合は、注意が必要です。とくに、災害リスクが高いと暮らしに支障が出る恐れもあるため、慎重に検討しましょう。
これからマンションの購入を考えている人は、ぜひこの記事を参考にモデルルーム見学に足を運んでみてください。